人生100年時代、今後さらにライフスタイルやキャリアデザインが多様化します。
一人ひとりに合う人生戦略を描けるからこそ 『自ら考え抜き、答えを出し、実行し、修正し、実現する』このサイクルを回せると人生100年時代で持続可能な自己実現が出来ます。
この能力開発には行動変容のプロフェッショナルであるコーチのサポートは欠かせません。そんなコーチを目指す人が集まるコーチングスクール「LCP」の受講生にインタビューをしました。今回のインタビュイーは、講座終了後にフリーランスのプロコーチとして活動している秋山 剛志さんです。
このインタビュー記事では、以下のような疑問をお持ちの方の参考になるかと思います。
・コーチングを学ぶメリットは?
・コーチングスクールの実態は?
・コーチングはどのように何を学ぶのか?
・コーチングに向いている人は?
・コーチングに向いていない人は?
まず、私がコーチングを受けていた体験が物凄く良かったんですよね。
なので「自分がコーチングのなかで得たような変化・成長を、“プロのコーチとして”身の回りの人にも提供したい」と思ったからですね。そのためにコーチングをしっかり学ぼうと思いました。
そうですね。
まずは、パーソナルコーチのみで生計を立てている、現役プロコーチの講座を受けたいと思ったことが決め手になりますね。
バスケットボールで例えるなら「良い監督だよ」「良いトレーナーだよ」という人はいるんですが、その人たちから何が得られるかわからないんです。ただ、その中に一人、プロ選手が「俺も教えられるよ」って手を挙げてるんですよ(笑)
はい(笑)
それで、そのプロ選手のバスケのプレイも見た事あるんですよ。
「え、上手いわ。どうしたらその動きが出来るの?」ってなるじゃないですか。だったらこの人の元でバスケした方が、そういう(自分の望んでいる)プレイが出来るんだろうなって思うんです。だからこそコーチングも「良い指導者よりも良いプレイヤーから学びたかった」という気持ちが強かったんです。実際に、そういった狙いをもちながら講座に参加したので、現在はフリーランスのプロコーチとして活動することもできています。
身近なところでいえば「人への関心が深くなったこと」ですね。
特に初対面の人だと好奇心が湧き上がってきて、たくさん質問しちゃいます(笑)
最近お会いした方も登山が趣味みたいで「登山はどうして始めたの?」「登山のどんなとこが好きなの?」「一番気持ちいい瞬間は?」とか聴きました。自分も楽しいし相手も嬉しそうに話すので、一瞬で仲良くなったんです。
他にも、目上の方とかだと、何を話したらいいかとか分かんなかったんですよ。
これも同じ様に「この間、◯◯へ行ったって聞きましたけどどうでした?」とか純粋な好奇心で聴けるようになりました。そして、こちらが好奇心を向けると相手も凄く嬉しそうに話してくれます。だから、身の回りの人間関係もどんどん発展しましたね。
あります!
リアルなコーチングの場では「セッションをどう進めていけばよいか?」と見立られるようになりました。
以前は、決められた質問をなんとなく流れで問いかけることしかできませんでしたが、今では、クライアントにどのように関われば、本人の生み出したい変化や起こしたい行動がでてくるのかをその都度判断し、セッションの流れを柔軟に決められるようになりました。
これができるようになったのは、プログラム後半の個別講座で大坂谷さん(ファシリテーター)と一緒に、自分が実践したコーチングセッションを例にして「次どうすればより良くなりそうか?」といったことを徹底的に議論できたことが大きいですね。あとは、これまでに実践したセッション数も100回を超えたので、その経験がデータベースのようになって「見立てる力」に変わっていったのだと思います。
そうですね。上手く言葉にできるかわからないんですが、、、
以前はクライアントを正面から理解しようとして空回りしていたんです。ただ、今では「クライアントが何を見ているのか?」「何を見たいと思っているのか?」のように「クライアントは何に関心を寄せているのか?」といったことを自然と意識できるようになりました。これを言葉でいうと大した差が無いように感じるかもしれませんが、意識の向け先が変わったことでコーチングセッションにおける「手数」が増えたんですよね。
これが意識できるようになったのは、プログラムのなかで「コーチとして必要な思考法」を定着させるための流れが構造化されていたので、日常生活のなかで実践を繰り返していくうちに自然に意識できるようになりました。
そうですね、、、
直接的に関係しているかはわかりませんが、「行動変容」が起きたり「セルフコーチング」ができるようになったという印象はありますね。
行動変容で言えば、クライアントからアクションの実践報告をいただける頻度が上がりましたし「昔からやろうと思っていたけどやれなかった…」というチャレンジを始めた人もいます。なので、具体的な行動、具体的な変化を目にする機会がホント増えたんですよね。
あと、セルフコーチングについては、とあるクライアントが日常生活のなかで「秋山さんのコーチングを受けたら、こう質問されそう」という考えが浮かんで、そのままイメージのなかで受け答え(セルフコーチング)をしたという話も聴きました(笑)
そうですねぇ。
自分の人生とかキャリアの面で観ると、今までは、本当に世間体とかを気にしていて、身近じゃない人ほど良い顔をしてたと思います。ただ、今ではコーチングを学び、身近な人にも実践するうちに「自分が本当に影響を与えたい人は目の前の人なんだ」と気づけたんです。
なので、周りにいる人達ほど、自分は良い感じで付き合いたいと思っていますし、それは今後も変わらない気がします。それを続けていったら、本当に良い人生を送れそうです。なんだろう、、、人に囲まれて死ねそう。身近にいる人ほど大切に出来そう。温かみのある人生になりそうですね。
自分自身も大きく変えるきっかけにもなるので、本当に色々な人に参加して欲しいですもんこのプログラム(笑)コーチになるって思ってない人でも受けてほしいです。
そうですね。
そもそも、学んだことをいきなり実践するのはわりとハードル高いと思っています。
ただ、その前にプログラムの仲間に試せたことが成長・変化に大きく影響した気がします。
例えば、LINEグループでの発信や、仲間同士の練習とかですね。お互いに「ミスしてもいいからやってみる」という前提の共有ができていますし「何でも受け入れる」という雰囲気もあるので、心理的に安全な状態が保たれた中で挑戦できました。まさに「お互いがコーチ・クライアントの関係性」「4人コーチが出来た」という感じでした。
あと、このプログラムには「日々のコミュニケーションを通じて、挑戦を後押しする社会にする」というビジョンがあったので、何よりも日々の生活でコーチで居る事が一番大切とも感じていました。それもあって、日常の中で使うように意識したことも大きいかもしれません。
「コーチが日常でもコーチだった」という事ですね。
これはなんか本当に感じた事ですねー。なんだろう、どんな時でも大坂谷さんがコーチングをしている時のコーチと変わらないんだって思ったのが本当に印象的な出来事でした。
特にそう感じたのは、やっぱり大坂谷さんのグループ内でのLINEのやりとりがすごい良かったなって思います。あとは、講座をやるときにも誰よりも一番いい状態だと感じました。本当に、ぶれないなぁって思いました。
んー。想像の域は超えませんが「講座の設計」が違うと思います。
一般的に何かを教える時のように、知識やテクニックを教えて「では、実践で使ってみてください」ってやるのも一つのやり方としてあるとは思います。ただ、このプログラムでは、背景だったり、土台とかをちゃんと形成した上でスキルやプロセスを教えてくれました。なので、学んだことが非常に柔軟性や弾力性があったので、そこに違いがあるんじゃないかなって思いました。だから、プロコーチとしてのコーチングセッションだけでなく「日常からコーチングを使っていきたい」「ナチュラルコーチになりたい」という人にもおすすめ出来ると思います。
必要な情報を必要なだけ提供してくれたからだと思います。
スキルや型に当てはめてないので「ここでこれ使ってみたらどうなるんだろう」というアイデアが湧きやすかったです。結果論ではありますが、情報が多すぎると逆に思考が制限されてしまって「ここでこのスキルを使ったらどうなるんだろう」っていう考えに至らなかったんじゃないかなって思います。
やっぱりこれは本当に「なんでも聞ける事」ですね。
大坂谷さんのコーチとしての経験をベースとしたことであれば本当になんでも聞いてOKでした。
特に印象に残っていることとしては、事業関連、ビジネス関連の話だったりとかですね。
大坂谷さんの体験ベースの集客、金銭面、経理関連だったりとか。ホームページ作成だったりビジネスの枠組みの部分。設計の仕方だったりとか。そして、何よりも大切な事は、その大坂谷さんの経験ベースで話を聞けるっていうのがやっぱり大きかったです。
あと、個別講座では大坂谷さんがコーチングとメンタリング、ティーチングを使い分けてくれるので「ただ答えを教えてもらった」というより「一緒に答えを導き出した」みたいな感じがします。なので、ゴールを一緒に探りつつ、一緒に答えを出してくので、その答えに対してやっぱ足取りが軽い感じがします。まぁ、質問しても、最初は99.9%は質問で返されますけどね(笑)本当に「現役コーチならではの進め方」って感じがしました。
まず、合わない人からいくと、メンバーのチャレンジや実践に興味が持てない人でしょうか。仲間同士で実践をシェアしますが、それに対して興味が持てないとご本人が苦しいかもしれません。あとは、グチが多い人とかですかね。「こんなことがあったけど結局ダメで…」「挑戦したんだけどダメでした…」となったら、発信する側も、受け取る側もお互いにしんどくなると思います。
自分が変わる事や自らを変えていくプロセスを楽しめる人。そして、バカになれる人ですね。
小学校の時とか中学校の時って、文化祭や合唱祭とか体育祭とかあったじゃないですか?
ああいうのに全力で取り組める人があってる気がします。人がやろうと思っていることとか、自分がやろうって思ってることをバカにせず、自らバカになれる人。そういう人であれば、どんなバックグラウンド、どんな目的(日常でコーチングを使いたい・プロコーチを目指したいなど)を持つ人でも合っていると思います。
▼ プロフィール|秋山 剛志
大学時代、語学習得を目的としてオーストラリアへ 1年間留学。その留学先のレストランでアシスタント マネージャーに従事。大学卒業後、2018年より大手 ワイン専門商社へ入社。自らのキャリアを見つめなおす為、コーチングを受ける。場当たり的な課題解決ではなく根本的な行動変容を促すアプローチと、根本的な変化から生まれた成果に感動し、自らもコーチングを学び、実践する。現在は独立をし、フリーランスのプロコーチとして活動。